スタッガリングスイマー100/125S AR-C

概要

全長100mm 125mm
重量14.5g 21g
フックST-46 #5
ルアータイプ   シンキングペンシル

シマノの傑作シンペン。

元々AR-Cとシンペンの相性自体が良い為かトライデント、スライドアサシンとシマノのシンペンは良作が多いのですが、その中でもこのスタッガリングスイマーに関しては最高傑作と言える完成度かと思います。

一度は廃盤となり、後にサイズ展開を絞っての復刻となったこのルアーですが、当記事では復刻後の100S、125Sに絞ってインプレしていきたいと思います。

アクション・使用法

いわゆるS字系のスラロームアクション。100Sは振り幅が小さめで125Sは比較的ワイドなS字を描きます。イナッコ、コノシロ、鮎等のベイトフィッシュ系からホタルイカ、マイクロ系にまで幅広く対応したアクションです。私の地域では存在しないので試せていないのですが、バチパターンにも非常に強いらしいです。

レンジはロッド角度、リトリーブスピードで水面下30~100cm程でコントロールできます。

さて、このルアーの特筆するべき点はそのコントロール幅が異常に広いこと。デッドスローから泳ぎ始めるのは勿論、ある程度の早巻きから河川中流域でのドダウンでもアクションが破たんせず泳ぎ切ります。

また、沈降が遅く浮き上がりも良い為シャローでの使用感が抜群に良いです。ロッド角度とリトリーブスピードでのレンジの変化を覚えれば、その幅広いレンジと汎用的なアクションで港湾、河口、干潟、河川とありとあらゆる状況で使用できる異常な汎用性を備えています。

また、スイム姿勢が非常に水平に近く、125Sに関しては3連フックを採用しているためフッキングが非常に良好。ホタルイカパターンやバチパターンのようなついばむ様なバイトでも非常に高確率でフッキングに持ち込んでくれます。

キャスティング

流石に同社トライデントのような細身のシンペンには敵わないものの、軽量シンペンの中では異次元の飛距離を誇ります。その秘密はシンペンとしては異常に長いこの重心移動ルーム。

通常シンペンというのはミノーのように巻き始めれば前傾姿勢になり自動的に重心が戻るルアーとは違い尻下がりでアクションするためミノーのように長い重心移動ルームは取れません。

その為固定重心かGENMA110Sのような短かくて角度ある重心移動ルームを採用するのが普通です。

しかし、シマノはAR-Cというバネで強制的に重心を戻すシステムを採用しているため、上記のような問題がなく限界まで長いルームをとることができるのです。

また、AR-Cの中にはバネが強くて投げつらいものもあるのですが、これ関しては通常のMLクラスのロッドでもしっかりと投げやすいように張力がセッティングされています。

入手

ここが最大の難点。釣具屋に置いてない。

県外事情は分かりませんが、少なくとも富山県内でまともに扱っている店舗を私は知りません。中古に関しても出回るのは旧型ばかりで新型が出回ることはほとんどないでしょう(まあ並んでも私がすぐに回収するんですがね)

なので購入は通販一択。

新品ならamazonが一番安く、カラーによって値段は前後しますが100Sならば1500円、125Sは2000円程度。重心移動搭載の為かシンペンとしては少し高めの部類になるかと思います。

その上、ぶつけに弱くて浸水しやすい・・・うーん、本当にここが難点。高くて壊れやすい。

評価

この傑作ルアーがなぜ廃盤にまで追い込まれてしまったのかと考えた時に、逆にその広すぎる汎用性が原因なのではないかと思いました。

どこで使うの?→どこでもいいよ

想定ベイトは?→なんでもイケるよ

どのくらいの巻き速度?→なんでもいいよ

挙句の果てに監修者様はこのルアーを全く使わず沖堤防でバイブレーション一色。つまりこのルアーの具体的な使い方、シチュエーションをメーカー側は全く示さなかったという訳です。

ただでさえ「なにをしているのかがよくわからない」と敬遠されがちなシンペンというジャンルで、さらに使い方までわからないとなると消費者としては得体が知れなくて手に取れなかったのでしょう(しかも復刻前は80サイズからヘビーverまでとさらに広いラインナップでどれを買えばいいのかすらわからないという)

実際、どこでも、どういう風に使うことのできるルアーで、シチュエーションを選ばないのもその通り・・・しかしそれでは売れない。

消費者が求めていたのは何を想定して、どのくらいの速度で巻けばいいのかという情報、そして「釣れる巻き速度」を教えてくれるオートマチックなルアーだった訳です。それがこのルアーには足りなかった。

こう書くと一見難しそうに見えるかもしれませんが、実際に使って、何匹か釣ってみればその応用力の高さと扱いやすさはすぐに理解できるかと思います。

本当に操作次第でありとあらゆるシチュエーションに対応できる最強シンペンで、特に125Sに関しては、この手の大型シンペン自体少ないというのもあり他に替えがきかない唯一無二の完成度を誇ります。

今度こそ廃盤にならないでほしい。この記事で需要が伸びることを願います。

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